今の仕事、辞めるか…辞めないか…判断基準は未来にある!?

今の仕事、辞めるか...辞めないか... 転職

「今の仕事、辞めるか…辞めないか… 今は辞めない方が良いのかなと考えています」
転職のサポートをしている方の知り合いを紹介してもらい、お話を聞いた時、最初に言われた言葉です。

その理由は、以下の3点でした。
・他社に行って“絶対にやりたい仕事が無い”から
・自分のスキルを考えると、現職では割と給料が高いと考えているから
・役職などの肩書きが好きで、現職で役職に就いているから

これらの理由に共感できる方も多いのではないでしょうか?
前職の仲間と話をする際も、転職を考えない理由として、この3つをよく聞きます。

もちろん、転職をすることが唯一の正解ではないですし、しない方が良い人生を送れる可能性もあります。
ですが、一旦考えてほしいのは、「自分自身の未来」です。

実際に冒頭の方と1時間以上話しましたが、ボクが出した結論は「転職した方が良い」でした。
それは、その方の未来の願望を聞いたためです。
話を経て、ご本人も、転職するしないは置いておいて、「転職活動に向けた自己分析」と「職務経歴書の作成」「転職エージェントへの登録」はすると仰っておりました。

今回は、「仕事を辞めるか辞めないかの判断基準は未来にある」について解説していきます。

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「今の自分に向けた思考」からは最適解は生まれない

まず、断っておきますが、「ボクは誰もが転職をした方が良い」なんて考えておりません。
※転職“活動”は自己分析につながるのでした方が良いと考えています(笑)
なので、ここで言う「最適解」の中には、「現職に留まること」も含まれます。
ただ、その結論が「しっかりと考えられた上で導き出されたものだった場合」に限りますが。

冒頭で話をした方が、現職に残った方が良い理由として上げた以下の3点ですが、これらは全てが今の自分に向けた思考の中で出てきています。
・他社に行って“絶対にやりたい仕事が無い”から
・自分のスキルを考えると、現職では割と給料が高いと考えているから
・役職などの肩書きが好きで、現職で役職に就いているから

「他社に行って絶対にやりたい仕事が無いから」これは未来の思考なのではないか?と考える方もいらっしゃると思いますが、「やりたい仕事」という考え方の時間軸は「今」なので、未来に向けた思考ではありません。
時間軸を未来に向けるというのは、将来の自分がこうなっていたいから「この仕事をしたい」または、「この仕事をしなければいけない」と考えることです。

ではなぜ、「今の自分に向けた思考からは、最適解は生まれない」のでしょうか?
それは、今の自分にフォーカスすると現状維持バイアスがかかり、失敗を恐れるあまり、現状に留まろうとするからです。
現状維持バイアスは人間誰しもが陥るバイアスであり、意識しなければ、今の状況を維持しようとし、変化にストレスを感じます。

たとえば長く利用しているサービスがあるとします。
ある時、現行のサービスよりも明らかに性能が良い他社サービスが発売され、かつ全く同じ金額の場合、合理的に考えれば絶対に乗り換えた方が良い状況だったとしても、同じサービスを使い続けてしまう、といったことが現状維持バイアスです。

現状維持バイアスに陥る背景として、人間は「得をすること」よりも「損をすること」に敏感な生き物だからです。そのため、意識して視点を変える必要があるのです。
そして、その視点の変え先が「自分自身の未来」です。

「未来の自分からの逆算」で最適解が生まれる

ではなぜ視点を自分自身の未来に置くのでしょうか?
それは未来に視点を置き、そこからの逆算で合理的な判断ができやすくなるためです。

たとえば、夜中にどうしても甘いものが食べたくなったとします。
現時点の自分だけの視点では、誘惑に負けてコンビニに走ってしまうかもしれません。
ですが、1か月後にデートで水着を着ることが決まっていたとしたら、そこから逆算して、今日の自分が甘いものを食べても良いのか、ダメなのかを合理的に判断できるでしょう。

また、考えるべき未来の視点として
・こうなりたい未来
・こうはなりたくない未来

上記の二種類があります。

「こうなりたい未来」がある方は、そのまま考え始めてしまって大丈夫です。
余裕があれば、「なりたくない未来」も考えてみると、自分自身の最低限の妥協ラインが見えて、新たな発見に繋がるかもしれません。

「こうなりたい未来」が無い方は、「なりたくない未来」を考えましょう。
「なりたくない未来」は考えやすいと思います。
上でも述べた通り、人間は損すること=マイナスなことに目が行きがちだからです。
たとえば、会社にいる10歳上の方達を考えて見てください。
「ああいう風になりたい」と思うのか、「ああはなりたくない」と思うのかの差です。

どちらにせよ、「その未来」を起点として、その未来から逆算していくことで、「今」どうしなければいけないのかが見えます。
10年後の未来を起点とした場合、その未来にいくために、5年後、3年後、1年後、半年後、1か月後にどうなっていなければいけないのか?を逆算して考えていきます。

ちなみに冒頭の方は、50代中盤までにFIRE(早期リタイア)したいという願望がありました。
そのために必要なお金を貯めるという観点で考えていくと、今の会社で仕事を継続していくよりも、もっと稼げる会社に行かなければならないということが単純計算で出てきます。
今の年齢や職種などの前提条件を加味して合理的に考えると、「転職が最適解」というのがボクと相談者の両者で考えが一致しました。

このように、未来から逆算して考えることで、意図的に現状維持バイアスから抜け出すことができ、最適解を導き出すことができます。
逆に言うと単純な計算で出てくるものも、現状維持バイアスに縛られ、「今」に目を向けていると見えなくなってしまうということです。

また、今回の方は「お金」という軸で未来からの逆算を行いましたが
・働き方(企業の役員になりたい、起業したい、フリーランスになりたいなど)
・ワークライフバランス(家族との時間、趣味の時間、休日を増やしたいなど)
・生き方(こういう生き方をしたい、こういう人生を送りたい)など、未来の軸とするポイントは人によって異なります。
「こういう働き方はしたくない」「こういう人生は送りたくない」などのマイナスからのアプローチでも良いです。

皆さんにとっての「こうなりたい(なりたくない)未来」からの逆算で自分の人生の最適解を見つけていきましょう。

まとめ

人は、現状維持バイアスの中で生きています。今の環境で変わらずにやっていく方がストレスが少ないため、変化を恐れてしまいます。しかしながら、それが自分自身の人生にとっての最適解でしょうか?

一旦無理にでも未来に目を向け、そこからの逆算で考えてみると最適解は違うかもしれません。
もちろん未来からの逆算で考えた結果、現職に残ることが最適解かもしれません。その場合、胸を張って現職で頑張れば良いのです。

このブログを読まれている方は、少なからず現職に不満や不安を感じているのだと思います。
それであれば、一回自分の未来に目を向けてみましょう。
行動を起こすのであれば、一日でも早い方が良いです。
使い古された言葉ですが、「今日の自分が、自分の人生で一番若い日」だからです。

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