転職時の自己分析…何から考え始めれば良い??

転職時の自己分析...何から考え始めれば良い?? 転職

30代の転職は時間との戦い!自己分析を簡略化する方法!!」では、30代の転職は業務と転職活動のはざまで時間がないため、自己分析を簡略化、具体的には初期段階では5つの項目に絞って、分析をしましょう!という内容を書かせて頂きました。

しかしながら、こんなことを思う方もいらっしゃると思います。
『項目を絞るのは分かったけど…その中で何から手をつければ良いのだろうか?』と。

その答えは単純明快で、「なぜ今の会社を辞めるのか?」という自分自身の価値観です。
なぜなら、「なぜ現職を辞めるのか?」の回答内容が他の分析にも活きるからです。

30代で、はじめて転職を決意された皆さんは、約5年から10年は今の会社にいた訳です。そんな長く続けた会社を辞めたいと思ったからには、何かしらの理由があるでしょう。

そこを追及していくことで、自身の価値観が深掘りされ、結果として「じゃあ10年後は何をしていたいのか?5年後は?1年後は?」という未来への展望が見えるようになります。詳しく解説していきます。

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今の会社を辞める理由が明確になれば次のSTEPに進める

冒頭でも書きましたが、転職活動でまず考えるべきは「なぜ現職辞めるのか?」です。
もっというと「なぜ“今”辞めるのか?」についても考えなければなりません。
これらを詳しく話せるレベルまで言語化できれば、おのずと自身が“今”働く場所に求めている譲れない考え=“転職の軸”が見えてくるようになるため、自己分析は次のSTEPに進みます。

逆に言うと、「会社を辞めたい理由なんて明確だよ!」という方はこの項目を深掘りする工数が減らせるため、時間をどんどん巻いていくことができますね!!
ただし、そういう方でも一回立ち止まって以下3つの質問だけは考えてほしいです。これらの質問にも明確に答えることができるのであれば、このブログは読む必要がないため、さっさと次の自己分析に時間を割きましょう!

▽立ち止まって考えるべき質問
 ①辞めたい理由は本当に、今の会社ではどうしようもできないことなのか?
 ②辞めたい理由を解決するために、今の会社で手を尽くせるまで対応したのか?
 ③辞めたい理由があったのに、今の会社で5~10年居続けた理由は?

これらの質問は、実際の転職面接でもよく聞かれます。
質問の意図は、主に“他責思考ではないか”“答えの論理矛盾がないか”をジャッジすることです。

要は、「会社に不満が出たらすぐ辞める人材ではないか」と「思いつきで話すタイプではないか」を探られているということです。

転職を考える理由として
・職場の人間関係
・給与、待遇面への不満
・キャリアアップ
など人によって様々あると思いますが、それをしっかりと深掘りして、何を聞かれても答えられるレベルまでブラッシュアップした先に、自身が“今”働く場所に求めている譲れない考え=転職の軸が可視化されてくるでしょう。

そこまでくれば、転職活動は一歩リードです。(周りと比べるようなものではありませんが…)
なぜなら、「漠然と自分(会社)の将来に不安があるから」「家族や周りから辞めたほうが良いと言われてるから」といったなんとなくの転職志願者が多いからです。

“なんとなくの転職”を具体的に言語化していかなければ、転職活動は進まない

ギクッとした方も多いのではないでしょうか?
でも安心してください。けっこうそういう人は多いんです。
だからこそ、「現職を辞める理由」=自分の価値観が明確になれば、近い将来転職先企業への切符を争う人よりも一歩リードできるかもしれません。

「でも、辞めたい理由も漠然としているし、将来やりたいこともよくわかっていないんです…」
そういう人も多いから安心してください!はじめから明確な人のほうが恐らく少数派でしょう。

ボクが転職のサポートをしている人も複数名が同じようなこと言っています。
だから、あなただけではありません。みんな、スタート地点は同じです。
そのためいち早く言語化できれば、それだけ転職活動の期間を短縮化することができるという訳です。

ただ、厳しい現実をいうと、現職を辞める理由や将来やりたいことが漠然としていて、抽象度が高い人は、それだけで面接で落とされます。
実際にボクの知り合いでも、20代の男女(共に営業成績TOPクラス、喋りも達者、美男美女)が転職の最終面接で、数社不合格となっています。(その後、二人とも内定もらって無事転職してます)
不合格の理由は「退職したい理由や転職の軸の抽象度が高く、転職先企業でなければならない理由が明確ではないから」とのことです。

それだけ転職活動における最終面接(CXO、役員クラス)のハードルは高いということです。
しかも20代でも平気で落とされています。
30代ならなおさらハードルが高いのは皆さんお分かりですね?
そのため、しっかりと自己分析をしましょう!

現職を辞めたい理由から将来のビジョンを明確にしていく

現職を辞めたい理由の深掘りで自身が“今”働く場所に求めている譲れない考え=“転職の軸”が見えてくると上述しました。
つまり、「過去」と「現在」の深堀りで「近い将来」の視点が見えるようになります。
これを、少し先(5年後、10年後)の視点で「どんな環境でどんなことをして、何を成し遂げたいか」を考えてみましょう。

そうすると自身の進みたい将来のビジョンが明確になってくると思います。
キャリアビジョンが明確になると、そこからの逆算で今行くべき企業群が自ずと見えてきます。
つまり「10年後にこうなるために、5年後、3年後の状況はこうなってなければならない、それを実現するためには、今自身が選ぶべき企業はこういう企業だ(それが企業規模なのか、業界なのか、企業の考え方なのかは人それぞれ)」という結論が出るということです。

プラスのイメージが湧かない場合は、逆に「どんな環境でどんなことをして、何をしている未来は嫌か?」を考えてみましょう。
プラスのイメージが湧かない場合はマイナスに振り切って考えてみると、視点が切り替わって物事が整理されやすくなるのでおすすめです。
こうやって、自身の頭の中を整理していくことで、「現職を辞めたい理由」が10年後からの逆算で考えてみると「辞めなければならない理由」になっていきます。
もしくは、整理することで「今は現職に残るのが最善策」という結論が出るかもしれません。
その結論が出た方は、周りに何を言われようが、現職に残る理由が明確になるから、今の業務に邁進できますね。

“転職の軸”と”現職を辞める理由”はリンクしていなければならない

現職を辞める理由から転職の軸が作れると前述しました。
そして、それらは相互でリンクしていなければなりません。
なぜなら、現職を辞める理由と転職の軸がリンクしていないと、今転職活動を行っていることに矛盾が出てしまうからです。

たとえば、現職を辞める理由が、「上が詰まっており、今のポジション以上に行くためにはあと10年はかかるが、そんなには待つことができない」というものだとします。
そんな方の転職の軸が「自身の性格上にマッチしている、みんなで共に協力して進んでいくような、安定性の高い会社」という内容でしたらどうでしょう?

一言で言いかえると、辞める理由は「上昇志向」、転職の軸は「安定」とマッチしていないことが分かると思います。
もちろん、ここまで矛盾が表面化しているケースは珍しいですが、これらは面接時にも必ず聞かれる質問ですし、矛盾があった時点で不合格になる可能性が高いため、些細な点も見過ごさないようにしなければなりません。

また、それらがリンクしていることが前提で、さらにそれが転職選考を受けている企業とマッチしていなければ落ちます。
たとえば、現職を辞める理由、転職の軸が共に「マネジメント」だとして、選考を受けている企業群は大企業だとします。
もちろん大企業でもマネジメント経験は積むことができますが、マネジメント層に上がるのは中堅中小企業よりも狭き門です。この場合も選ぶべき企業群がマッチしていないのは明白でしょう。

転職面接は、「私の行きたい企業は貴社で、貴社に対してこんな貢献ができますよ」というラブコールを送る場です。
そのため、現職を辞める理由と転職の軸と選考企業を選んだ理由が一貫したストーリーになっていなければならないのです。
そこを突き詰めていくのは、もっと先の話ですが、実際に選考が始まる前までに知っておくべきことですので、念頭に置いておいてください。

まとめ

今回、自己分析で最初に考えるのは、「現職を辞める理由」だと解説してきました。
それは、現職を辞める理由を考えることで転職の軸や将来のビジョンも見えてくるからです。
これらの項目はかなり深掘りして論理矛盾がない状態にまで落とし込んで言語化できないと、いくら優秀な人でも不合格になってしまいます。

でも、これらが明確になることで、他の自己分析がだいぶ楽になります。
自身の転職の軸に沿った「強み」「弱み」に絞った分析ができるようになり、時短につながるためです。
また、考えが漠然としている方が多い転職市場で、一歩も二歩も早く内定につなげていくことができるようになります。
そのため、自己分析は時短でやるべきではあるものの、これらの項目は時間を使って、しっかりと考えていきましょう。

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