転職選考時に必須な「定量的な成果」、、、どうやって考えれば良い!?

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ある日、転職のサポートをしている方と雑談していた際に
『自分の業務は営業とかではないから実績を定量化するのが難しい…』
と言われました。

文系30代。。はじめての転職ガイド!」でも説明した通り、転職時には書面でも面接でも業務を定量化する必要があります。そうしなければ、相手に実績を納得してもらうことは難しいでしょう。
しかしながら、冒頭の悩みと同じ考えを持っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか??

私は前職で人材派遣の営業を長くやっており、お客様に対して派遣しているメンバーの単価交渉をする際に、できるだけ派遣メンバーの実績を定量化し交渉を行っておりましたが、その際に派遣メンバーに対して実績をヒアリングしても、大体のメンバーが定性的な実績しか出てきませんでした。

「派遣メンバーの単価交渉と転職時の実績に何の関係があるのか?」と思う方もいらっしゃると思いますが、ロジックを持って相手に納得感を与えるという意味で一緒のことだと考えております。

今回は、数値化しやすい営業部門やマーケティング部門など一部の例外以外の方がどのように業務の実績を定量化していくのかについて、解説していきます。

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実績を定量化しなければならない理由

実績を定量化しなければならない理由は、「文系30代。。はじめての転職ガイド!」でも解説しましたが、一番の目的は相手の納得感を引き出すことです。
数的根拠なく、「私はこんなことをやりました!」と言われてもイメージがつかないので、納得し辛いのです。

たとえば
「私は、3年連続営業成績がTOPでした!」
「私は、20名の営業部門で毎年の売上目標達成率が200%を超えており、3年連続営業成績がTOPでした!」
同じ人が発言したとしても、どちらのほうが相手にイメージを持ってもらいやすく、凄いと思ってもらえるかは明白だと思います。

前者は、背景含めボヤっとしているため、イメージができないのです。
そのため、数字で語るということは、転職活動では必須です。
※転職活動に限らず、非常に重要ですので、苦手な方は「数値化の鬼 ※以下リンク参照」などの書籍で学びましょう。

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定量化のポイントは2つだけ

では、具体的に業務の何を数値化するべきなのでしょうか。
その回答は、以下の2点です。

*業務の幅の広がり
*上司もしくは周りの方の業務工数の削減

この2点が、業務実績の定量化として最適なものとボクは考えます。
しかし無条件ではなく、両方とも“自身の能動的な行動の結果として”が前提条件にくることは認識した方が良いでしょう。

業務の幅の広がり

「自身の能動的な行動の結果として業務の幅が広がった」という状態について考えてみてください。

たとえば、Aという業務を会社から任せられていたとしましょう。当初はそれを行うのに稼働工数のすべてを使ってしまっておりました。
それを、業務効率化や自動化など自身の努力の結果、7割の工数で実施できるようになり、
上司に自分から働きかけて、B業務も残りの3割を利用してできるようになりました。

これが、「自身の能動的な行動の結果として業務の幅が広がった」という状態です。
つまり、業務効率化によってA業務にかかる時間を30%減らすことができ、その30%を活用して他の業務を実施した、という定量的な成果となる訳です。

また、本件でのポイントは、“自身で働きかけて”別の業務を実施しているという点です。
20代ならまだしも、30代での転職はある程度の即戦力性を求められます。
その場合に、自身で働きかけて仕事に取り組む姿勢がなければ、「指示待ち人間」なのだなという判断をされてしまう可能性があるため、自分の頭で物事を考えて、能動的に行動することができる人間であることを証明しなければなりません。

上司もしくは周りの方の業務工数の削減

続いて、「自身の能動的な行動の結果として、上司もしくは周りの工数削減につなげた」という状態を考えてみてください。

これはたとえば、上司がCという業務を稼働の30%の工数を利用して実施していたとしましょう。
この業務を“自身の働きかけによって”巻き取った状態を指します。
つまり、自身の働きかけによって、上司の稼働工数を20%減らすことができた=上司はその空いた工数を使って別の業務を行うことができた、という定量的な成果となります。

こちらもポイントは“自身で働きかけて”他人の業務工数を削減したという事実が重要です。

実は定量化よりも大切なこと

ここまで定量化、数値化の重要性を解説してきましたが、実はそれらよりも重要なことがあります。

それは、“どういう思考プロセス”でその定量的な成果を出したのかという、思考の部分です。
なぜなら、企業は成果の再現性を確認したいからです。
つまり、「業務の幅を広げた事実」も「周りの工数を削減した事実」も重要ですが、どういう思考でそれを実施したのか?を証明できなければ、本当に自分自身の能動的な行動でそれらの成果を出せたのかを相手に証明することができません。

たとえば、上司のCという業務を巻き取った理由として
「自身の任せられている業務が、効率化によって、30%の工数削減ができ、空いた工数で何をやれば良いかを考えました。その時、上司が受け持っていたC業務は自分でも少しの努力で対応ができそうであり、上司にはDという経営課題に直結するような業務に工数を割いてもらった方が、会社のためになると判断したため、私から提案し業務を巻き取りました。」

というような説明ができれば、論理も通っており、自分自身で考えて行動できる人なのだなと面接官が判断でき、成果の再現性の証明につながるということです。
このように、「業務の定量的な成果」と「その成果に至った思考プロセス」は常にセットである必要があります。
これらをセットで考える癖をつけることで、より良い自己分析、転職活動に繋がっていくことでしょう。

まとめ

今回、業務上の成果は定量化=数値化しなければ、転職時の選考で相手に納得感を与えることができないことと、営業部門など定量的なデータが揃っている部門以外では、何を定量化すれば良いのかについて解説してきました。

定量化するポイントとしては
*(自身の能動的な行動の結果として起こった)業務の幅の広がり
*(自身の能動的な行動の結果として起こった)上司もしくは周りの方の業務工数の削減

この2点だと解説してきました。
両者ともポイントは「自身の能動的な行動の結果として起こった」という点です。
これを証明できれば、自分が指示待ち人間ではないことをアピールすることが可能です。

また、「定量的な成果」だけでも不十分であり、「その成果につなげた自分の思考プロセス」も、合わせて考える必要があります。
これらをすべて言語化できるまで深掘りした自己分析ができれば、転職活動においても非常に役立つ自身の武器となることでしょう。

自己分析が一人だけでは難しいという方は、一人で悩まず、周りの方やその道のプロに相談しましょう。
私も自己分析のお手伝いは可能ですので、お気軽にブログでの「お問い合わせ」、もしくは「twitterのDM 」にご連絡ください。

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